深澤直人 無意識のデザイン。身体はその輪郭を超えて、世界を知覚している
湯浅良介 だれかのための なにかになるより その前の
REWORK TOKYO DESIGN CENTRE サーキュラーデザインを通じて、コトを届ける
山野アンダーソン陽子 ガラスの器と静物画と写真 そのあいだの多層性
GREEN MATERIAL
elements “CLIMATE 気候/風土”
カネ利陶料 土は時間と記憶の堆積物。 焼き物は地球からのメッセージ
GREENCYCLE
小林七生 「眠るソラ/COMA SPACE」 意図を手放して、作り続ける
REPAIR
ひとつの衣類を長く着る。環境に配慮しながら、愛着を育む「リペア」という技術 〈後編〉
RESALE
ひとつの衣類を長く着る。環境に配慮しながら、愛着を育む「リペア」という技術〈前編〉
素材は極限まで細く、けれど強度は高く。ケミカルリサイクルで史上最高のラグビー日本代表ジャージーをつくる
循環型の新素材「Brewed Protein™」が紡ぐ、100年先の未来

GREEN MATERIAL

原料から資材、そして製品に至るまで。
ゴールドウインでは製品を製造する
各プロセスにおいて
自社の認定基準を設けています。
ここで紹介する各原料は、
「GREEN MATERIAL(グリーンマテリアル)」の
根拠となるものです。
これらを25%以上使用した資材を
GREEN MATERIAL、そこから製造された製品を
「GREEN PRODUCT(グリーンプロダクト)」と
呼んでいます。

リサイクル原料

bracketsRecycled Materialsbrackets

再⽣ポリエステル・再⽣ナイロン

bracketsRecycled Polyester / Recycled Nylonbrackets

ポリエステルやナイロンは、新しく石油から抽出せずに、現在すでに加工されたものを生かし、リサイクルする形で環境負荷低減を目指している。リサイクル方法には、使用済みの製品やペットボトルから、そのままチップ化することで糸や綿を再生する「マテリアルリサイクル」と、製品を化学分解することで石油から新たにつくられたものと同レベルの品質を保つ「ケミカルリサイクル」の2種類がある。
再⽣ポリエステル・再⽣ナイロン

リサイクルダウン

bracketsRecycled Downbrackets

ダウンジャケットの寿命は3~4年といわれているが、羽毛自体は化石として発見されるほど丈夫である。その羽毛を取り出し、洗浄・回復・選別することで再利用したものを「リサイクルダウン」と呼ぶ。パートナー企業である河田フェザー株式会社が、アカ・ホコリや損傷した羽毛を取り除くことで、質の高いリサイクルを実現している。
リサイクルダウン

リサイクルウール

bracketsRecycled Woolbrackets

使用済みの羊毛セーターや工場で発生するはぎれなどから、再び糸を紡ぎ出す反毛はんもう技術。明治時代中期ごろから日本で培われてきたこの技術を用い、活用することでウール本来の保温性、伸縮性、撥水性を損なうことなくリサイクルし、無駄なく羊毛原料を活用している。

polyester

植物由来原料

bracketsPlants-derived Materialsbrackets

ブリュード・プロテイン

bracketsBrewed Proteinbrackets

主に植物由来のバイオマス(有機資源)を栄養源として、微生物に発酵させることでつくられる構造タンパク質素材「Brewed Protein(ブリュード・プロテイン)」。ゴールドウインとSpiber株式会社の共同開発によって生まれたこの素材は、植物由来で、地球上に存在する微生物を活用。さらに素材自体は生物圏で分解されることからマイクロプラスチックを排出せず、また分解後は新たな微生物発酵の原料となるため、循環可能な次世代の素材として注目されている。
ブリュード・プロテイン<sup class='top-[-0.6em] text-[60%]'>™</sup>

テンセルリヨセル繊維
およびモダール繊維

bracketsTENCEL Lyocell Fibers / Modal fibersbrackets

持続可能な方法で厳格に管理された森林にある、さまざまな樹木を用いてつくられるテンセルブランドの「リヨセル繊維およびモダール繊維」。これらの繊維は、微生物によって分解される性質(生分解性)があると認められており、自然環境に還ることができるのが特徴。
テンセル<sup class='top-[-0.6em] text-[60%]'>™</sup>リヨセル繊維<br>およびモダール繊維
polyester

マキシフレッシュ®

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計画植林されたユーカリの木からつくられる繊維が、汗のニオイを消臭する「マキシフレッシュ」。綿花の栽培と比べ、10分の1の耕地面積で同じ量の綿布を作ることができる。スポーツやアウトドアシーンに特化するため、消臭テクノロジーを追加したゴールドウインのオリジナル原料。

オーガニックコットン

bracketsOrganic Cottonbrackets

各国の定めた有機農法の基準に従い、化学農薬・化学肥料を使用しない有機農業の土壌で、遺伝子組み換えでない種から育った綿花が「オーガニックコットン」。環境への影響が少ない農薬が使用されたり、植物などの力を利用した肥料が使用されたりすることもあり、その前提には土壌環境への配慮がある。
オーガニックコットン

その他(ひまし油など)

bracketsCastor Oil, etc.brackets

ファスナーやゴムといった製品のごく一部分の製造においても環境配慮は欠かせない。例えば、プラスチック原料のひとつで断熱性に優れるポリウレタン。その製造にはこれまで主に石油が使用されてきたが、ゴールドウインではトウゴマという植物から得られる「ひまし油」を一部使用したものを採用している。
その他<span class='text-lg'>(ひまし油など)</span>

社会環境や地球環境の変化に
対応するために

ゴールドウインでは、原料の選択肢を複数持つことで、環境負荷低減をめざしています。例えば、コットンひとつをとっても、「有機農法」という観点では土壌への負荷を少なくすることができますが、一方で、「水」という視点で捉えると、栽培時に多量の水を使用することから環境負荷が大きいともいえます。さらに、環境負荷の低減には、原料を運搬する際のエネルギーや世界的な食糧難など、複合的な視点が必要です。予測しきれない社会環境や地球環境の変動に対して柔軟に対応するため、より多くの可能性をリサーチ・開発していく。それがこれからの未来に必要な姿勢だと、ゴールドウインは考えています。そして2050年までにすべてのプロダクトをGREEN PRODUCTにすること。私たちはその目標に向かって、原料・資材のリサーチや開発に日々取り組んでいます。
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